11. TortoiseHg のデバッグ¶
11.1. ダイアログ¶
標準エラー出力はプログラムの終了時点でバッファに補足されます。 何らかの深刻なエラーが標準エラー出力で見つかった場合、ユーザがバグを報告できるように そのすべての内容がバグレポートツールに送信されます。 出力されていないエラーがあるかもしれない場合は環境変数 THGDEBUG を設定して 標準エラー出力のバッファリングを無効化してください。
多少 Python の経験があれば:
hgtk --debugger <command>
を使うこともできます。
hgtk によるダイアログ用の別プロセス生成を無効にするには環境変数 THG_HGTK_SPAWN を設定するか、コマンドラインから '--nofork' オプションを使って起動してください。
11.1.1. Windows¶
例えばチェンジログビューアをデバッグする場合、コマンドプロンプト (cmd.exe) を起動してリポジトリに移動し、次のコマンドを実行してください:
set THGDEBUG=1
hgtk log
11.1.2. Linux または MacOSX¶
例えばチェンジログビューアをデバッグする場合、ターミナルでリポジトリに移動し、 次のコマンドを実行してください:
export THGDEBUG=1
hgtk log
11.2. シェル拡張¶
デバッグ方法はプラットフォームに依存します。
11.2.1. Windows エクスプローラ¶
https://msdn.microsoft.com/en-us/library/cc144064(VS.85).aspx に Windows シェル拡張を実行・デバッグするための情報が掲載されています。
SysInternals による DbgView ツールはシェル拡張からのデバッッグ情報を 補足することができます。
ThgTaskbar アプリケーションの設定ダイアログにはエラーログが表示される タブがあります。このダイアログを開いた状態でエクスプローラを使ってリポジトリを 閲覧すると各種デバッグメッセージを取得することができます。
11.2.2. Nautilus ファイルマネージャ¶
環境変数 DEBUG_THG を設定して、
個別のプロセスをテストします:
DEBUG_THG=Ne TMPDIR=/tmp/anydir/ --no-desktop nautilus [path]
メインインスタンスをテストします:
nautilus -q DEBUG_THG=NOe nautilus
常にデバッグ状態で起動したい場合は環境変数 DEBUG_THG をセッション開始と共に 読み込まれる設定ファイル (~/.profile, ~/.xprofile など) に設定してください。
Upper case characters in DEBUG_THG specify modules. Only O and N for OverlayCache and Nautilus, respecively, are supported module names. Lower case characters imply parts. Only e is supported, implying error messages.
Nautilus を再起動は次のどちらかの方法で可能です:
- すべての Nautilus プロセスを削除する (セッションが自動的に Nautilus を再起動し、標準入出力先は ~/.xsession-errors)
- コマンドラインから nautilus -q; nautilus を実行 (標準入出力先はコンソール)